資本主義はもう限界です。無闇に経済成長を求めるのは辞めましょう。

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資本主義社会に暮らす皆さん、この社会に満足していますか?

きっと多くの人が「No」と答えるでしょう。

楽しくもない仕事を毎日毎日続け、それでいていつだってお金がない。

なぜなら資本主義はもう限界だからです。

そんな状況を打破するには、経済成長をやめて、精神的に豊かな社会を創ることが必要です。


資本主義はもう限界

 

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資本主義社会では、モノやサービスを労働を通じて提供し、それに対して顧客が対価を払うというのが基本構造となっています。

その仕組みは、人間の利益を求める心が作り出したものです。

歴史を振り返ってみれば分かる通り、たしかにこの仕組は人類を発展させてきました。

狩猟採集民時代とは比較にならないほど裕福な暮らしを送れるようになりました。

しかし、果たして資本主義社会は、人々を幸せにしたでしょうか?あなたの人生は今、幸せでしょうか?

幸福度も自殺率も高い日本において、自分は幸せだと胸を張って言い切れる人は少ないと思います。

なぜこうなってしまったのか?

それはもう資本主義社会が限界だからです。



資本主義が限界な理由3点

 

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資本主義が限界な理由は主に3つ。
1. 経済的に限界
2. 精神的に限界
3. 仕組み的に限界


経済的に限界

日本のGDPはずっと停滞しており、物価も上がり、なのに給料はさほど上がらず、結果として今の生活になっています。

労働時間が人生の大半を占め、生活費を支払ったあとに残るお金はわずか。

それでいて、来る日も来る日も労働する姿は、「星の王子さま」の点灯人を思い起こさせます。


精神的に限界

今の世界では、人の暴力(戦争やテロリズムなど)で死ぬ人よりも、自ら命を断つ人のほうが人数的に多くなっています。

つまり、それほど精神的なストレスが今の社会では多いということです。


仕組み的に限界

資本主義では、モノやサービスを売る必要があります。

日本のようにある程度生活が豊かになってくると、生活に必要なものがある程度揃ってきます。

ではどうやってモノやサービスを売るのか?

その解決策として生み出されたものが「マーケティング」です。

顧客の消費欲求を巧みに利用し、どんどん購入を促します。

その結果として世の中には無駄な製品が溢れてしまいました。

若い世代で「ミニマリズム」が流行っているのは、そんな世の中に飽きてきたからかもしれません。


また、資本主義の欠点の一つとして、「発展途上国の犠牲」があります。

先進国で販売されているものは、発展途上国の安い労働力や、土地を利用したものです。

結果として現地では、子供が労働したり、自然が破壊されたりと、多大な被害が出ています。

現に環境破壊が発端となって、世界中で異常気象が発生しています。

こういった観点からも資本主義は限界に達してると言えるのではないでしょうか?


 

資本主義の次のステージへ

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こんな資本主義社会を変えるにはどうすればいいのか?

ここでは3つの解決策を提示しようと思います。
1. 経済ではなく、精神的に豊かな社会を目指す
2. エッセンシャルな仕事を応援する
3. ベーシックインカムの導入


経済ではなく、精神的に豊かな社会を目指す

 


狩猟採集民の生活がホモサピエンスのベースであることを考えると、いまの社会はもう十分に豊かになっています。

これからは文化や日々の楽しみなど、もっと人として根源的な欲求を満たす方向に社会を導いていけば、精神的に豊かな社会が創れるのではないでしょうか?



エッセンシャルな仕事を応援する

人々の仕事に本当に役に立っているエッセンシャルな仕事。

今の世の中は、エッセンシャルワーカーよりも、そうでない人のほうが高給取りになっています。

清掃員、公務員、医療関係者、スーパーの店員、ゴミ回収業者、などなど、彼らの仕事を応援しましょう。


 

ベーシックインカムの導入

ベーシックインカムとは、国が社会保障制度をある程度やめる代わりに、毎月一定額を国民に配布するというものです。
海外ではすでに実験的に導入されています。

ベーシックインカムのメリットは、
・やりたくない仕事をやらなくて済むようになる
・お金がなくて尻込みしてたことにチャレンジできる
・AIなどに仕事を奪われても、次の仕事までにスキルを習得する余裕ができる
などがあります。

資本主義が限界で、これからどうすればいいのか。

いろんな意見があると思いますが、少しでも興味を持った方は、以下の書籍を読んでみるのがおすすめです。


ビジネスの未来――エコノミーにヒューマニティを取り戻す

こちらはパブリックスピーカー山口周さんの新書で、資本主義が限界に達した今、ビジネスはどのような未来を歩んでいけばいいのかが示されています。

ビジネスパーソンなら必須の一冊と言っても過言ではないでしょう。





人新世の「資本論」 (集英社新書)

こちらは斎藤幸平さんのベストセラー本。

マルクス主義を現代に取り入れることで、資本主義の次のステージに移行しよう、ということが提示されています。

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