【最新】科学的に正しい礼節テクニック!できる人はなぜ礼儀正しいのか

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*時間のない方は、見出しと太線部分のみお読みください

こんにちは。今日はクリスマスですね。メリークリスマス!

今回紹介する本はこちら


Think CIVILITY(シンク シビリティ) 「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である

この本には、主に職場において礼儀正しくすることがどれだけ大切なのか、数々の研究をもとに書かれています。

無礼な人のデメリット

まずは無礼な態度をとる人が及ぼす4つの悪影響をご紹介します。

健康被害

無礼な態度は、免疫システムを破壊し、癌や糖尿病、潰瘍になるリスクを高めます。

また、テルアビブ大学のアリー・シロムらの研究によると、
無礼な人が職場にいるだけでメンタルに悪影響を及ぼします。
また、職場の人が友好的かどうかで寿命の長さにも影響があることが分かりました。


溜まったストレスを、家庭や他の人間関係で発散しようとすると、さらにストレスの範囲は広がり、負のデフレスパイラルに陥ります。

職場に無礼な人がいてストレスがかかっている方に、
お勧めのストレス対策本はこちら


超ストレス解消法 イライラが一瞬で消える100の科学的メソッド

会社に損害を与える

社内での損害

アメリカ国立労働安全再生研究所(NIOSH)によると(R)、ストレスを感じながら仕事をしている労働者は、ストレスを感じていない労働者と比べて、医療に46%多くコストがかかることが分かっています。

このストレスの原因の一つが無礼な人との人間関係です。

無礼な態度を取られることにより、わざと仕事をサボったり、業績が悪化したり、組織への忠誠心が落ちることが分かっています。

顧客への損害

この本の著者、クリスティーン・ポラス教授らの研究によると(R)、
クレジットカードの見本を顧客に見せる場面において、
従業員内での無礼な態度(一方の従業員がもう一方の従業員を叱責する)を見なかった顧客は、80%がカードを利用したいと回答したのに対して、
無礼な態度を見た顧客は20%しか利用したいと答えませんでした

ポラス教授らは、無礼な態度を見たことにより、顧客が「自分の体験が損なわれる」と感じたから、このような結果になったのではないかと考えています。

態度だけで会社にこれだけ損害が出るんですね。
経営者の方は特に要注意です。

集中力低下

ポラス教授やフロリダ大学のアミール・エレズ教授らの実験によると(R)、無礼な態度に触れた被験者の集中力や作業効率、想像力が低下することが分かりました。

これは、無礼な態度に触れることによって心を乱され、認知のためのリソースが減るためだと考えられます。

無礼の伝染

ポラス教授の研究によると(R)、無礼な態度は伝染します。

態度の悪い人が増え、中には攻撃的・好戦的な態度を取る人も現れます。

礼儀正しさのメリット

次に礼儀正しい人が及ぼす好影響を、個人と組織でそれぞれご紹介します

個人編

仕事を得やすい

職場での人間関係についてのアンケートによると、仕事で協力を頼むときは、「相手が仕事内容について詳しいか」よりも「相手と一緒に働くと楽しいか」を考える人が多いことが分かりました。

人脈

礼儀正しい人は、そうでない人よりも人脈を築くのが得意です。

就職においても、礼儀正しい人は無礼な人に比べて1.2倍も受かりやすいことが分かっています。

出世

礼儀正しい人は、無礼な人に比べて、リーダーにふさわしいと評価される可能性が2倍も高くなります。

リーダーこそ他人に対して、敬意ある態度で接することが大事ですね。

組織編

高い業績

リーダーがチームメンバーに対して、丁重な態度で接すると、メンバーは最低限求められているレベルよりも高いレベルの仕事をします

従業員の安心感

リーダーが敬意ある態度で接すると、仕事への熱心な思いや意義、幸福度や満足度が高くなります

実際、Googleやマイクロソフトでも礼儀正しさはとても重要視されています。

礼節を高める方法

それでは、いよいよ礼儀正しく人に接する方法を4つご紹介します

笑顔

礼節を高めるための基本原則は笑顔です。

「笑顔ぐらい簡単だ」と思われるかもしれませんが、実は1日に笑う回数が20回を超える大人はたった20%しかいません

笑顔は自分だけでなく、周囲の人の能力を高めたり、親近感を与えたり、安心させたりする力があります。

この本で紹介されている、笑顔になるためテクニックは「インサイド(裏返し)アプローチ」です。

普通、笑顔は外部からの刺激への反応として現れています。
このテクニックはその逆で、自分の心の中で、嬉しくなるようなことを考えることにより、笑顔を引き出します。

思い出すとおもわず笑ってしまうことを、リストアップしておくのもいいかもしれませんね。

相手を尊重する

創造的リーダーシップセンター(CCL)の調査によると、大企業のトップ3が成功するために最も重要なのは、部下たちとの人間関係だということがわかっています。
大切なのは、地位が下の人であっても、相手を尊重する姿勢を忘れないことです。
尊重されると、部下たちはやる気を出します。

尊重するための第一歩は、相手のことをよく知ることです
会話やアンケート、SNSなどを通じて、相手についてよく調べておきましょう。

今の時代はSNSが普及しているため、SNSを利用して相手の事を知るのは容易ですね。

CCL(Center for Creative Leadership)のリーダーシップに関する本はこちら。
リーダーシップについてさらに詳しく知りたい方はチェックしてみてください。


経験学習によるリーダーシップ開発 米国CCL:Center for Creative Leadershipによる次世代リーダー育成のための実践事例

傾聴

「ただ相手の話を聞くだけなんて簡単」と思われるかもしれませんが、意外と傾聴は難しいんです。

音をテーマにコンサルティングを行っているジュリアン・トレジャー氏は、傾聴するためのテクニック「RASA]を提唱しています。

Receive(受け止める)
Appreciate(尊重する)
Summarize(要約する)
Ask question(質問をする)

この4つのテクニックを使うことで、傾聴レベルをあげることが出来ます。
ジュリアン・トレジャー氏の傾聴テクニックをさらに詳しく知りたい方は、こちらのTED動画をご覧ください。RASAも紹介されています。

5 ways to listen better

また、傾聴における基本原則は「聴く姿勢をつくること」です。
そのためには、携帯電話なども視界から排除することをお勧めします。
携帯電話などに意識を持っていかれることで、コミュニケーションが阻害されることをファビング(phubbing)と言います。
ベイラー大学のジェームズ・ロバーツ教授らの研究によると(R)、ファビングによって夫婦や恋愛関係にも悪影響を及ぼすことが分かっています。

偏見を取り除く

偏見が起こる原因は「認知的過負荷」と呼ばれるものです。

私たちの脳には、絶えず大量の情報が入ってきますが、意識して情報処理できるのはほんのわずかです。逆に言えば、情報処理の大半は無意識に行われることになります。
この無意識の情報処理のときに使われるのが、ステレオタイプに基づいたショートカットです。

これは効率がよく便利な機能である反面、誤った判断を下すこともあります。
そのうちの一つが「偏見です」。

偏見を取り除く方法は2つあります。

1つ目は「自分にはどのような偏見があるのか?」「それによってどのような影響を周囲に与えているのか?」自問することです。

2つ目は自分と異質な人と交流することです。
交流して相手への理解を深めることにより、偏見が少なくなり、互いの感情がよくなり、更には互いを助け合うことも期待できます。

本書には礼節に関する話がまだまだ沢山紹介されているので、ぜひ読んでみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。(^▽^)/

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