効率的な勉強法を知りたいですか?
この記事では、中高生から社会人まで誰もが使える勉強法をご紹介します。
脳科学の専門家が書いた本を参考にしているため、科学的根拠に基づいた勉強法です。
勉強に苦手意識があっても大丈夫。後天的に学べるものをピックアップしました。
今回の記事を書くにあたって参考にした本はこちら。
最高の脳で働く方法 Your Brain at Work
それでは早速見ていきましょう。
「見出し」と「太線部分」のみお読みください。
*より詳しく知りたい方は、
論文や動画も合わせてチェックしてみてください。
勉強の効率が劇的に変わる脳の使い方!デキる人はコレを知っている!
勉強や仕事がデキる人は、脳の使い方を理解し、上手く活用しています。
今回はおすすめの勉強の仕方を、脳科学などをもとに、6つご紹介します。
私もこれらの方法を取り入れて勉強するようになってから、随分と勉強効率が上がりました。
まず初めに結論です。
②余計な情報は頭の外に出す
③やるべきことに優先順位をつける
④情報を単純化する
⑤情報をまとめる
⑥マルチタスクはしない
それでは各項目を詳しく見ていきましょう。
脳のエネルギーを節約する
脳は血液中のグルコースからエネルギーを得ており、そのエネルギーは有限です。
エネルギーの消費量は活動により異なります。
自己コントロール能力のように、多くのエネルギーを消費するものもあります。(R)
そのため、上手く脳をつかって生きるには、エネルギーを節約して使う必要があります。
ここでは、エネルギーを節約する方法を3つご紹介します。
情報を映像化する
1つ目は、頭の中にある情報を映像化することです。
情報を処理する際に、「頭の中で映像をイメージしたとき」と、「言葉で表したとき」とでは、前者の方がはるかにエネルギーを節約できます。
試しに目をつぶり、頭の中で目の前の光景を再現してみてください。
おそらく映像化して再現したと思います。
もしこれをすべて言葉で再現するとなるとかなり骨が折れますよね。
また、別の研究によると(R)、
情報を頭の中で映像化したり、絵に描いたりすると記憶への定着がよくなることも分かっています。
私もよく本の空白やノートにイラストをパパッと描きますが、確かに記憶への定着率は上がっています。
何よりメモするときや復習のとき、長い文章を読みながら内容を思い出すより、たった一つの絵を見て思い出すほうが効率的です。
情報を頭の外に出す
2つ目は、扱う情報が複数ある時はその情報を一旦を頭の外に出すことです。
複数の情報を頭の中にとどめておくと、それらを覚えておくのに脳のエネルギーが必要です。
一旦情報を頭の外に出すことで、前頭前皮質にかかる負担を軽減することが出来ます。
例えば、
「14時30分から人に会う」という予定があるとします。
この情報を、ずっと頭の中で意識しながら勉強していると、それだけ脳のエネルギーを使ってしまいます。
そういう時は、メモ帳やスマホのGoogleスケジュールなんかにパパッとメモして、情報を頭の外に出しましょう。
やるべきことに優先順位をつける
キャスリーン・ボーメイ教授らによると、人は何か選択をすることによって、脳のエネルギーが減ってしまうことが分かっています(R)。
そのため、タスクが一つ終わるたびに「次はなにをしようか」と悩んでいると、脳のエネルギーがその都度減ってしまいます。
これを防ぐためにも、やるべきことをリストアップし、さらに取り組む順番を決めましょう。
順番としては、脳のエネルギーが十分ある初めのうちに、最も重要なタスクから取り組むのがお勧めです。
情報をまとめる
次に、情報をまとめることにより、ワーキングメモリを最大限使う方法をご紹介します。
ワーキングメモリ(Working Memory)とは、短時間の間に情報を記憶したり処理したりする能力のことです。
いわゆる「頭の回転の速さ」を指します。
ワーキングメモリは、学力や感情のコントロールなどにも重要だと言われています。(R)(R)
しかしながら、このワーキングメモリには限界があります。(R)
具体的には、一度に扱える情報は4つ程度だと言われています。(R)
そこで、今回はワーキングメモリを最大限使う方法を2種類ご紹介します。
単純化する
1つ目は、情報を単純化することです。
脳が一度に扱う情報量が限られている以上、それを単純化するに越したことはありません。
先ほどの「情報を映像化する」でご紹介した、「映像や絵を使うことによって情報を単純化する」は個人的にお勧めです。
文字を使うときにもできるだけシンプルにしましょう。
私がよく使っているのは、「3(スリー)ワードノート術」です。
簡単に説明すると、何かしらの内容をメモするときに、一文でズラズラッと書くのではなく、3つのキーワードに絞って書きます。
例えば、「ワーキングメモリとは短時間の間に情報を記憶したり保持したりする能力のことだが、容量に限界がある」という内容を覚えたいときは、
「ワーキングメモリ 短時間 限界 」
と、3つのキーワードのみをメモしておきます。
これによって情報が単純化されるだけでなく、スピードの速い授業でもササっとメモできます。
更に、後日復習するときにも、たった3つのキーワードを見て内容を思い出すだけで済むので効率的です。
チャンク化する
2つ目は、情報をチャンク(chunk: 大きなかたまり)化することです。
チャンク化とは、「ズラズラと並んでいる情報を何らかの意味があるかたまりに再構築する」ことです。
チャンク化におすすめなのはマインドマップです。
具体的にどのようにチャンク化するのかは以下の画像の通りです。
これは今回ご紹介している書籍「最高の脳で働く方法」の内容を私がまとめたものの一部です。
しかしそのままではバラバラでまとまりがありません。
②次に、そのバラバラの情報の中に共通点を見つけます。
上図であれば、
「情報を視覚化する」「情報を頭の中に出す」「タスクに優先順位をつける」というのは、
すべて「脳のエネルギーを節約する」ためのものです。
③最後にこれらの情報を一つの項目に振り分けます。
上図であれば、「脳のエネルギーを節約する」の項目です。
これでチャンク(まとまり)の完成です。
マインドマップはデジタルでも、紙のノートに自分で作っても構いません。
デジタルなら「iThoughts」というアプリがお勧めです。
紙のノートなら、書くスペースに困らないノート「山櫻 ノート A5 アコーディオンノート インディゴ 351283(クリックすると商品リンクに飛びます)」がお勧めです。
脳の限界を知る
最後に、「脳には限界がある」ということをご紹介します。
マルチタスクはやらない
脳の限界について、今回はマルチタスク(Muiti Task)の観点から説明します。
マルチタスクとは、同時に複数の作業を行うことです。
何かを同時に考えたり作業したりするのは、一見効率よく見えます。
しかし、MCリエン教授らによると、人間の脳がマルチタスクを行うのは容易ではないことが分かっています。(R)
人が複数の作業を同時並行で行っているとき、脳の中では同時並行にならず、ある作業からある作業へとその都度切り替えています。
つまり、マルチタスクによる脳への負担はとても大きいということです。
また、ロンドン大学の研究によると、SNSやメールの受信をいつも気にしていると、マルチタスクの状態になり、IQが約10ポイント低下するともいわれています。
対策としては、SNSやメールをチェックする時間をあらかじめ決めておくのがお勧めです。
いかがだったでしょうか?
本書には脳に関する話がまだまだ沢山紹介されているので、ぜひ読んでみてください。
この本の著者「デイビッド・ロック」のTEDはこちら
また、脳にとって最も効果的な復習方法の一つは、「想起(思い出す)学習」です。
今回ご紹介した内容をしっかり覚えておきたい方は、本ページ下↓の「✔CHECK」をみて、テストしてみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。(^▽^)/
問2.情報をまとめる方法を2つ答えよ
問3.脳に限界はあるが、特に何をすると脳に負担をかけるか?
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