最も大事な勉強法「マインドセット」をどこよりも分かりやすく解説!

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一番大事な勉強法は何だと思いますか?

独学で成長するために、大事な勉強法は「マインドセット」です。


「マインドセット」

という言葉を聞いたことがない方も大丈夫なように、分かりやすく解説します。


マインドセットについて理解し、
勉強のモチベーションをあげましょう!

 

 

マインドセットとは何か?

マインドセットとは、

「心のあり方、考え方」つまりは「信念」のことです。



マインドセットには2種類あります。

「硬直マインドセット(Fixed Mindset)」と

「しなやかマインドセット(Growth Mindset)」です。



「硬直マインドセット」は、簡単に言うと、

「自分の能力は、もうすでに決まっているから、これ以上は伸ばせない」

という考え方のことです。

 

それに対して「しなやかマインドセット」は、

「自分の能力は、まだまだ成長させることができ、努力すれば伸ばせる」

という考え方のことです。

 

マインドセットの第一人者、
スタンフォード大学心理学教授のキャロル・ドゥエック先生によると、

この2つのマインドセットのどちらをとるかによって、勉強の方法や成果、粘り強さなどがまるで違ってきます。(R)

 

マインドセットは、独学での勉強に限らず、
人生のあらゆる場面において大事です。

 

それでは、独学において大事な、
「硬直マインドセット」と「しなやかマインドセット」の違いを見ていきましょう。

あなたがどちらのマインドセットの持つ主なのかも考えながら読み進めて下さい。

 

 

勉強のマインドセット

「硬直マインドセット」の人と、
「しなやかマインドセット」の人とでは、

勉強への取り組み方に、おおきな違いがあります。

そしてこの違いが、
勉強の「過程」や「
結果」におおきな影響をもたらします。

 

勉強でいちばん大事なことは何か?

「硬直マインドセット」の人は、
勉強をするとき、何をいちばん大事にしているのでしょうか?

 

答えは、「良い成績をおさめること」です。

 

「自分の能力は、もうすでに決まっている」と考えるため、

「どれだけ頑張ったか、どのように勉強したか」
という「努力」よりも、

「いかに良い結果を出せたか」
を大事にし、
その「結果」を周りの人たちに認めてもらうことが、
このマインドセットの人の喜びです。

 

 

では、「しなやかマインドセット」の人は、
勉強をするとき、何をいちばん大事にしているのでしょうか?

 

答えは、「学ぶこと、そのもの」です。

 

「自分の能力は、努力すれば伸ばせる」と考えているため、

勉強内容だけでなく、勉強方法においても工夫して、
どんどん成長していきます。

 

 

勉強方法の違い

つぎに、勉強方法の違いについて見ていきましょう。

 

「硬直マインドセット」の人は、
テキストを読んで片っ端から暗記していきます。

これは、「再読学習」と呼ばれ、
勉強した内容が短い間しか記憶に残らず、

そのうえ、「覚えた気になってしまう」
という非効率な勉強方法です。

 

これは、
「自分の能力は固定されている」と考える、
「硬直マインドセット」の人が、
自分の能力に欠点があることを
認めたくないから起こる現象です。

 

「再読学習」をはじめとする、
間違った勉強法について詳しく知りたい方は、こちらの記事をお読みください。

勉強してもすぐ忘れるのはなぜ?【結論:勉強方法が間違っています】
「勉強してもすぐ忘れる」「自分は記憶力が悪い」「勉強が苦手だ」そんなふうに感じていませんか?その原因はあなたではなく、あなたの勉強法です。今回は絶対に避けるべき非効率的な勉強法を紹介します。社会人で独学で勉強しようと思っている方は、特に注意してください。

 

 

 

一方で、「しなやかマインドセット」の人は、
勉強の意欲をかきたてる方法を、自分で工夫して探します。

具体的には、
いま勉強している内容の
「テーマ」や「基本原則」をつかんで進めていきます。

 

また、「しなやかマインドセット」の人は、
間違えた場所を、何度も復習します。

これは、
「自分の能力は、努力すれば伸ばせる」
と考えているからです。

つまり、「学ぶこと、そのもの」
を大事にしているんです。

 

復習がいかに効率的な勉強法なのか、
どのように復習すればいいのか、
について知りたい方は、こちらの記事をお読みください。

 

【科学的根拠あり】効率よく記憶するためのオススメ勉強法3選!
勉強法が分からず、自分は「暗記が苦手」「記憶力がない」と感じていませんか?そんなあなたに、勉強した内容を効率的に記憶に定着させるおすすめの勉強法をご紹介します。ベストセラー本「使える脳の鍛えかた」をもとに、中高生から社会人まで誰もが使える勉強法を厳選しました。

 

 

 

むずしい問題に出会ったとき

むずかしい問題に出会ったときの反応も、
マインドセットによって違います。

 

「硬直マインドセット」の人は、
むずかしい問題に出会うと、

「いやだ、面白くない」と考えます。

これは、「むずしい問題=自分の能力の限界」
だと捉えるからです。

 

 

一方で、「しなやかマインドセット」の人は、
むずかしい問題に出会うと、

「面白い、やりがいがある」と考えます。

これは、「むずしい問題=成長の機会」だと捉えるからです。

 

また、「しなやかマインドセット」の人は、

「潜在能力」に関して、
「開花するまでに時間と努力がいる」ということを知っています。

そのため、むずかしい問題にも、ねばり強く取り組むんです。

 

 

 

成功と失敗のマインドセット

つぎに、「硬直マインドセット」の人と
「しなやかマインドセット」の人の、

「成功」と「失敗」に対する捉え方や、
対処方法を見ていきましょう。

 

 

なにを成功と捉えるか

「硬直マインドセット」の人は、
なにを持って「成功」だと思っているのでしょうか?

 

「硬直マインドセット」の人は、

「今の自分の能力を証明できた」
ときに「成功した」と感じます。

 

また、何もかもが順風満帆にすすみ、
自分がそれをコントロールしているときにも
「成功している」と感じます。

 

これは、「硬直マインドセット」の人が、
「自分の能力はすでに決まっている」と考えているためです。

間違いをせず、完璧にできたでときに
「自分は賢い、能力がある」と考えます。

 

実際、脳波を見てみると、
「あなたは正解しました」と言われたときに、
もっとも反応が強くなっています。

 

 

 

一方、「しなやかマインドセット」の人は、
なにを持って「成功」だと思っているのでしょうか?

 

「しなやかマインドセット」の人は、

「なにかに全力で取り組み、新しいことを身に着けた」
ときに「成功した」と感じます。

 

これは、「しなやかマインドセット」の人が、
「学ぶこと、成長すること」が大事だと考えているためです。

 

実際、「成長できる機会」をみつけたときに
脳波が強く反応しています。

 

 

なにを失敗と捉えるか

「硬直マインドセット」の人は、
なにを持って「失敗」だと思っているのでしょうか?

 

「硬直マインドセット」の人は、
「自分がつまずいた」ときに、「失敗した」と感じます。

 

そのため、なにかに取り組むときには、
「失敗してはいけない」という切迫感がいつもあります。

 

そして失敗したときには、
「集中力」や「モチベーション」をなくし、
「自分はできないやつだ」と思い込んでしまいます。

 

失敗しても、また頑張って努力すればいいように思えますが、

「硬直マインドセット」の人にとって
「努力」をすることは、「能力がない」証拠であり、

そもそも自分の能力はすでに決まっているため、
努力しても変わることがないと考えます。

 

 

 

一方、「しなやかマインドセット」の人は、
なにを持って「失敗」だと思っているのでしょうか?

 

「しなやかマインドセット」の人は、
「自分が成長できなかった」ときに、
「失敗した」と感じます。

 

そのため、
なにかに取り組んで上手くいかなかったとしても、

その事実を認めて、そこから教訓を得たり、
さらに努力したりします。

これは「しなやかマインドセット」の人が、
「努力こそが自分の能力を高める」と考えているからです。

 

実際に、
4歳の子供にジグゾーパズルに挑戦させるという実験では、

「硬直マインドセット」の考えをもつ子供は、
失敗を恐れて難しいレベルには挑戦せず、

一方で、「しなやかマインドセット」の子供は、
同じレベルを続ける方がおかしいと考え、
より難しいレベルに挑戦しました。(R)

 

 

 

性格と行動のマインドセット

最後に、マインドセットの違いが、
「性格や行動」にどのような影響をもたらすのか見ていきましょう。

 

自分の能力についての理解


「硬直マインドセット」の人は、
自分の能力について、きちんと把握していません。

なぜなら、
自分の間違いを認めて前に進むことをせず、
自分自身の欠点も隠そうとするからです。

 

一方、「しなやかマインドセット」の人は、
自分のありのままの能力を把握しています。

なぜなら、
自分の間違いを認めて前に進み、
いまの自分の能力を受け入れているからです。


 

ステレオタイプへの反応

「硬直マインドセット」の人は、
ステレオタイプに強く反応してしまいます。

これは、
「自分の能力は変わることがない」
と考えているからです。

ステレオタイプに強く反応してしまうと、
「やる気」や「自信」をなくし、
パフォーマンスが落ちます。

 

 

一方、「しなやかマインドセット」の人は、
ステレオタイプに振り回されることはありません。

これは、
「自分の能力は努力すれば伸ばせる」
と考えているからです。

 

実際、
数学を学んでいる女子学生を対象に行った実験では、

「女子は数学が苦手」というステレオタイプに対して、

「硬直マインドセット」の学生は、
ステレオタイプに引きずられて、「
やる気」や「自信」を無くしてしまいましたが、

「しなやかマインドセット」の学生は、
ステレオタイプに振り回されることなく、
それを跳ね返すことができました。(R)

 

 

マインドセットは「しなやか」になるのか

ここまで読んでいただいて、
「自分は硬直マインドセットだ」と思われた方、

安心してください。

マインドセットは、
「しなやか」にできます。

 

また、マインドセットが
「硬直」か「しなやか」かというのは、
すべてのジャンルに共通するわけではありません。

例えば、
勉強に関しては、「硬直マインドセット」だが、
スポーツに関しては「しなやかマインドセット」だ、
ということも十分ありえます。

 

次の記事では、
マインドセットを「しなやか」にする方法を具体的にご紹介します。

ぜひチェックしてみてください。

 

 

また、マインドセットに関して詳しく知りたい方は、
こちらの本もチェックしてみてください。

マイクロソフトの創業者ビル・ゲイツも絶賛する本です。


マインドセット「やればできる! 」の研究

 

 

 

マインドセットを動画で学びたい方は、
こちらのTEDトークもご覧ください。

「MINDSET マインドセット」の著者、
スタンフォード大学心理学教授のキャロル・ドゥエック先生が、
わかりやすく解説してくれています。

The power of yet / Carol S Dweck

 

 

 

今回のまとめ

2つのマインドセット

「硬直マインドセット」:
自分の能力は、もうすでに決まっているから、
これ以上は伸ばせない


「しなやかマインドセット」:
自分の能力は、まだまだ成長させることができ、
努力すれば伸ばせる
 
 
 

復習テスト

脳にとって最も効果的な復習方法の一つは、

想起(思い出す)学習」です。



今回ご紹介した内容をしっかり覚えておきたい方は、

本ページ下↓の

✔CHECK

をみて、テストしてみてください。


最後まで読んでいただきありがとうございました。(^▽^)/

 

 

問1. 「硬直マインドセット」の人、
「しなやかマインドセット」の人は、
それぞれどんな勉強方法をとっているか?

問2. 「硬直マインドセット」の人、
「しなやかマインドセット」の人は、
それぞれなにを持って「成功」と考えているか?

問3. ステレオタイプに振り回されるのは、
どちらのマインドセットか?
またそれはなぜか?
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
答え

問1. 「硬直マインドセット」の人は、
テキストを片っ端から読んで覚える。

「しなやかマインドセット」は、
間違えたところを何度も復習する。


問2. 「硬直マインドセット」の人は、
自分の能力を証明すること。

「しなやかマインドセット」の人は、
なにかに全力で取り組み、
新しいことを身に着けること。


問3. 硬直マインドセット。
自分の能力は今後も変わることがない
と考えているから。
ステレオタイプに振り回されることで、
「やる気」や「自身」を失い、
パフォーマンスが落ちる。

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